iDeCoの掛金の上限はいくら?いつから変わる?

会社員(第2号)で、勤務先に企業型DC・DBが無い人。iDeCo+で会社が上乗せしている人は、その額も入れる

今のiDeCoの掛金の上限(月額)

月 23,000円

年額 276,000円(5,000円から1,000円単位)

令和8年12月1日からは 月 62,000円(年 744,000円・月 39,000円増える)

厚生労働省「確定拠出年金の拠出限度額」・iDeCo公式(令和6年12月〜の額・2026年10月4日確認)で計算。令和8年12月1日からの額は令和7年政令第442号(2026年10月7日確認)

目安。最終的な上限は加入先の運営管理機関とiDeCo公式が決める

今の上限の計算
iDeCoの上限(企業年金の控除なし)23,000円
1,000円未満を切り捨て(小さいほう)23,000円
年額(月額 × 12)276,000円
令和8年12月1日からの上限の計算
iDeCoの上限(企業年金の控除なし)62,000円
1,000円未満を切り捨て62,000円
年額(月額 × 12)744,000円

入力した値はこの端末の中だけで計算し、送信しません。他制度掛金相当額(公務員は共済掛金相当額)が分からないときは、勤務先の企業年金の担当に確かめてください。なければ、加入している企業年金の規約やお知らせを見てください。

  • 今掛けられる額
  • 増える分
令和6年12月〜23,000円23,000円令和8年12月〜合計 62,000円23,000円39,000円
会社員(企業年金なし)の毎月掛けられる額です(掛けられないときは 0 円)。令和8年12月1日からは23,000円から62,000円になり、39,000円増えます。

働き方ごとのiDeCoの上限(今と令和8年12月1日から・月額)

区分今(令和6年12月〜)令和8年12月1日から
自営業など(第1号)68,000円(国民年金基金・付加保険料と合わせて)75,000円(国民年金基金・付加保険料と合わせて)
会社員(企業年金なし)23,000円62,000円
専業主婦(夫)など(第3号)23,000円23,000円
会社員(企業型DC・DB等あり)・公務員20,000円(事業主の拠出と合わせて55,000円以内)62,000円 − 事業主の拠出(企業年金と合わせて62,000円以内)
60〜69歳で国民年金に入っていない人(第5号)加入できません(令和8年12月1日からの区分)62,000円 − 企業年金等の掛金

年額は月額の12倍。掛金は月5,000円以上・1,000円単位(iDeCo公式)。出典は厚生労働省、令和8年12月1日からの額は令和7年政令第442号。

上限の決まり方

iDeCo(イデコ)の掛金の上限は、令和8年12月1日から引き上げられる予定です。iDeCoの掛金の上限は、国民年金の被保険者の種別(第1号・第2号・第3号)と、勤務先の企業年金(企業型DC・DB等)の有無で決まります。

  • 自営業・フリーランス(第1号)は、国民年金基金・付加保険料と合わせて月68,000円まで。付加保険料(月400円)を納めているときは、iDeCoは月67,000円まで(1,000円単位)です。国民年金保険料の免除(一部免除を含む)を受けている人(障害基礎年金の受給者等を除く)と農業者年金の被保険者は加入できません(iDeCo公式)。
  • 会社員で企業年金が無い人と、第3号の人は月23,000円までです。
  • 企業型DC・DB等がある会社員と公務員は、iDeCoは月20,000円まで。さらに、企業型DCの事業主掛金とDB等の他制度掛金相当額(公務員は共済掛金相当額)を足した額との合計が月55,000円以内でなければなりません。事業主の拠出が月35,000円を超えると、超えた分だけiDeCoの上限が下がります。
  • 企業年金が無い会社でiDeCo+(中小事業主掛金)を使っている人は、本人の掛金と会社の上乗せの合計が月23,000円以内です。合計は5,000円以上で、本人の掛金も会社の上乗せも1,000円単位、本人の掛金は0円にできません(iDeCo公式「iDeCo+導入時の留意事項」)。
  • 60歳以上70歳未満で国民年金の被保険者でない人(第5号)は、令和8年12月1日からから加入でき、企業年金等と合わせて月62,000円までです。
  • 引いた残りが5,000円に満たないと、iDeCoの掛金は拠出できません(iDeCo+の人は、会社の上乗せと合わせて5,000円以上なら、本人は1,000円から出せます)。この場合は、資産が25,000円以下などの条件を満たせば脱退一時金を受け取れます(iDeCo公式「制度改正について」)。

掛金は全額が所得控除

iDeCoの掛金は、その年に支払った額の全額が小規模企業共済等掛金控除として所得から引かれます(国税庁 No.1135)。同じ控除の枠に入る小規模企業共済の節税額は小規模企業共済の計算、所得税そのものの額は所得税の計算、国民年金に上乗せする付加保険料は付加年金の計算で確かめられます。

令和8年12月1日からの引き上げ

令和7年6月に成立した年金制度改正法で、iDeCo・企業型DC・国民年金基金の拠出限度額の引き上げは2026年12月1日の施行予定です(令和7年政令第442号)。第2号は企業年金等と合わせた共通の枠が月62,000円(企業年金が無い人も月62,000円。iDeCoだけの上限は無くなります)、第1号は国民年金基金等と合わせて月75,000円になります。第3号は月23,000円のままです(厚生労働省「2025年の制度改正」)。同じ日に、加入できる年齢も70歳未満まで広がります。60歳以上70歳未満で国民年金の被保険者でない人も、老齢基礎年金やiDeCoの老齢給付金を受け取っていなければ、iDeCoの加入者・運用指図者や企業年金から資産を移す人などは加入して掛金を出せます(施行日から3年間は、それ以外の人も加入できる経過措置があります)。このページは、今の上限と令和8年12月1日からの上限を並べて計算し、12月1日を過ぎると新しい上限だけで計算します。

企業型DCのマッチング拠出を使っている人はiDeCoに入れません。企業年金に加入している人と公務員は、年1回まとめて拠出する年単位拠出を選べません。iDeCoは運用の結果で受け取る額が増減します。

上限の見方:勤め先の年金と、戻る税金

自分の上限は、勤め先の企業年金(企業型DC・DB等)の有無と、働き方で決まります。令和6年12月〜の月額は、次のとおりです(年額は月額の12倍)。

  • 自営業など(第1号): 68,000円(国民年金基金・付加保険料と合わせて)
  • 会社員(企業年金なし): 23,000円
  • 専業主婦(夫)など(第3号): 23,000円
  • 会社員(企業型DC・DB等あり)・公務員: 20,000円(事業主の拠出と合わせて55,000円以内)
  • 60〜69歳で国民年金に入っていない人(第5号): 加入できません(令和8年12月1日からの区分)

令和8年12月1日からは、会社員(企業年金なし)の上限が月62,000円(年744,000円)になります。

勤め先に企業年金があるかどうか、事業主の拠出がいくらかは、勤め先(企業年金の担当)に確かめてください。掛金は月5,000円以上、1,000円単位で、上限の範囲内で決めます。

掛金は全額が所得控除になるので、戻る税金の目安は「掛金 ×(所得税率+住民税10%)」です。会社員(企業年金なし)が上限の月23,000円(年276,000円)を掛けたとき、所得税率ごとの年間の目安は、次の表のとおりです。

この表の見方: 左が自分の所得税率、次が住民税を足した率、右が1年に戻る税金の目安です。復興特別所得税は入れていません。所得税率は、課税される所得の大きさで決まります。

所得税率住民税を足した率年間の目安
5%15%41,400円
10%20%55,200円
20%30%82,800円
23%33%91,080円

自分の所得税率の段は、所得税の税率で確かめられます。掛金の額や加入区分を変えたいときは、加入先の金融機関に手続きを頼みます。

iDeCoの掛金の上限のよくある質問

会社員のiDeCoの掛金の上限はいくら?

勤務先に企業年金(企業型DC・DB等)が無い会社員は月23,000円(年276,000円)。企業年金がある会社員と公務員は、iDeCo単独で月20,000円(年240,000円)が上限で、事業主の拠出と合わせて月55,000円以内に収めます(厚生労働省)。線引きの例: 企業型DCの事業主掛金が月50,000円の会社員は、iDeCoの上限が月5,000円でぎりぎり掛けられますが、事業主掛金が月51,000円になると上限は月4,000円(5,000円に満たず掛けられません)です。公務員と、DB等だけの会社員は、事業主掛金でなく他制度掛金相当額(公務員は共済掛金相当額)を引きます。

企業年金があるとiDeCoの上限が下がるのはなぜ?

iDeCoと事業主の拠出を合わせて月55,000円以内に収める枠があるためです(令和6年12月から、企業型DCとDB等を併用する人もiDeCoは単独で月20,000円まで入れます)。企業型DCの事業主掛金が月35,000円なら月20,000円、月40,000円なら月15,000円、月50,000円なら月5,000円、月51,000円なら月4,000円(5,000円に満たず掛けられません)。1,000円未満は切り捨てるので、事業主掛金が月35,500円なら上限は月19,000円です(iDeCo公式「制度改正について」)。令和8年12月1日からは、枠が月62,000円になり、月42,000円なら月20,000円、月47,000円なら月15,000円、月57,000円なら月5,000円、月58,000円なら月4,000円(5,000円に満たず掛けられません)です。

他制度掛金相当額は自分で分かる?

他制度掛金相当額は、DBなどの給付水準から企業型DCの事業主掛金に当たる額として算定した額で、勤務先(企業年金の事務局・人事)が決めます。自分では計算できないので、勤務先の企業年金の担当に確かめてください。分からなければ、加入している企業年金の規約やお知らせを見てください。複数の他制度に入っている人はその合計額です(厚生労働省)。

自営業のiDeCoの上限はいくら?国民年金基金や付加年金と一緒に入れる?

枠はiDeCoと国民年金基金・付加保険料を合わせた月68,000円(年816,000円)で、iDeCoの上限はそこから基金などの掛金を引いた額です。たとえば国民年金基金の掛金が月30,000円なら、iDeCoは月38,000円(令和8年12月1日からは月45,000円)。付加保険料(月400円)だけを納めているときは、68,000円から400円を引いた67,600円の1,000円未満を切り捨てた、月67,000円です。付加保険料と国民年金基金は同時に入れません。国民年金保険料の免除(一部免除を含む。障害基礎年金の受給者等を除く)を受けている人と農業者年金の被保険者は、枠が残っていてもiDeCoに加入できません(iDeCo公式)。

iDeCoの掛金の最低額と刻みは?

月5,000円以上、1,000円単位で、ご自身の加入区分の上限の範囲内で決めます(iDeCo公式)。上限が5,000円に満たない場合は、掛金を拠出できません。iDeCo+で会社が上乗せしているときは、本人の掛金と上乗せの合計が月5,000円以上であればよく、本人の掛金は月1,000円から出せます(iDeCo公式「iDeCo+導入時の留意事項」)。企業年金に入っていない人は年1回以上まとめて拠出する年単位拠出も選べますが、企業年金加入者と公務員は選べません。

上限は令和8年12月に上がる?

上がります。令和7年6月に成立した年金制度改正法と令和7年政令第442号で、iDeCo・企業型DC・国民年金基金の拠出限度額の引き上げが令和8年12月1日から施行されます(厚生労働省の本文は「施行予定」)。第2号は企業年金等と合わせた共通の枠が月62,000円(企業年金が無い人も月62,000円)、第1号は国民年金基金等と合わせて月75,000円になり、第3号は月23,000円のままです。人によって増え方が違います。企業年金が無い会社員は月23,000円から月62,000円へ、企業型DCの事業主掛金が月30,000円の会社員は月20,000円から月32,000円へ、第3号の専業主婦(夫)は月23,000円のままです。あわせて、60歳以上70歳未満で国民年金の被保険者でない人も、iDeCo加入者・運用指図者・企業年金からiDeCoに資産を移す人のいずれかで、老齢基礎年金やiDeCoの老齢給付金を受け取っておらず、マッチング拠出をしていなければ、iDeCoに加入して拠出を続けられます(第5号)。企業年金等がある人は、企業年金等と合わせて月62,000円までです。経過措置として、令和11年11月30日までは、申出の時点で日本国内に住所がある60歳以上70歳未満の人のうち、令和8年12月1日にiDeCoのどの区分にも当てはまらず、それまでに国民年金の被保険者だったことがある人と、令和8年12月1日から1年以内に第1号〜第4号のどれにも当てはまらなくなった人も加入できます。それ以外の人は経過措置の対象になりません(令和7年改正法附則第33条・厚生労働省 令和8年6月30日通知)。

iDeCo(イデコ)の掛金の上限はいつから変わりますか?

2026年12月1日(令和8年12月1日)から変わる予定です(厚生労働省「2025年の制度改正」)。それまでは今の上限のままです。第2号は企業年金等と合わせた共通の枠が月55,000円から月62,000円、第1号は国民年金基金等と合わせて月68,000円から月75,000円になります。第3号は月23,000円のままです。

iDeCoの掛金は税金が安くなる?

その年に支払った掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除として所得から引かれます(国税庁 No.1135)。引かれた分の税金の安くなる額は、所得税・住民税の税率で決まります。

iDeCoを上限まで掛けると、税金はいくら戻る?

会社員(企業年金なし)が上限の月23,000円(年276,000円)を掛けると、所得税率が10%の人で、年に約55,200円が目安です(掛金 ×(所得税率+住民税10%)。復興特別所得税は入れていません)。所得税率が5%の人は約41,400円、20%の人は約82,800円です。実際の額は、その年の所得と控除で変わります。

iDeCoの掛金の額や区分を変えたいときは、どこへ頼む?

加入している金融機関(運営管理機関)に手続きを頼みます。上限は、勤め先の企業年金の有無や働き方で変わるので、勤め先や働き方が変わったときは、加入先の金融機関に確かめてください。掛金は月5,000円以上、1,000円単位で、自分の区分の上限の範囲内です。

2026年11月1日現在の情報です(データ最終更新: 2026年10月30日)。出典: 厚生労働省「確定拠出年金の拠出限度額」(DB等の他制度掛金相当額の反映後・令和6年12月〜) / iDeCo 公式(国民年金基金連合会)「iDeCoをはじめるまでの4つのポイント」 / iDeCo 公式 ライブラリ「制度改正について」(令和6年12月の改正) / iDeCo 公式 用語集「付加年金」(付加保険料と合わせて月68,000円以内) / iDeCo 公式「iDeCoの加入資格・掛金・受取方法等」(第1号の加入できない人) / iDeCo 公式「iDeCo+導入時の留意事項」(加入者掛金と中小事業主掛金の合計で上限以内) / 厚生労働省「2025年の制度改正」(拠出限度額の引き上げ・2026年12月1日施行予定) / 国民年金基金令等の一部を改正する政令(令和7年政令第442号)(確定拠出年金法施行令 第36条の拠出限度額・令和8年12月1日施行) / 国税庁 No.1135 小規模企業共済等掛金控除(掛金の全額が控除)