5/20幕張で初公開 三菱化工機の新ベンチ機3種
ベストカレンダー編集部
2026年5月19日 15:47
インターフェックス出展
開催期間:5月20日〜5月22日
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幕張で初公開:インターフェックスジャパンで披露される新ラインアップ
三菱化工機株式会社(代表者:田中 利一、所在地:川崎市)は、原薬・電子材料の製造プロセス向けベンチスケールの固液分離機として、連続回転ろ過機「MiD-CURUPO™(ミッド・クルポ)」、回転式セラミック膜ろ過機「DyF-ap™(ディーワイエフ・エーピー)」、GMP対応横型ピーラー遠心分離機「HZ250PhⅡ(エイチゼット250ピーエイチツー)」の3製品を新たにラインアップしたことを発表した。これらは2026年5月20日(水)~22日(金)に幕張メッセで開催される「第28回インターフェックスジャパン – 医薬品 化粧品 製造展 -」にて、実機および模型の展示を行う予定である。
発表日時は2026年5月19日13時00分。会場での展示を通じて、医薬・化粧品・素材・食品分野の関係者に対し、ベンチスケール機器の操作性、洗浄性、密閉性といった技術的な改良点を直接確認できる機会を提供する。展示はRX Japan合同会社主催の同展にて行われる。
- 展示会名:第28回インターフェックスジャパン – 医薬品 化粧品 製造展 –
- 開催期間:2026年5月20日(水)~22日(金)
- 会場:幕張メッセ
- 出展製品:MiD-CURUPO™, DyF-ap™, HZ250PhⅡ(実機・模型展示)
MiD-CURUPO™:密閉性と洗浄性を高めた連続回転ろ過機
MiD-CURUPO™は、既存の連続回転ろ過機「mini-CURUPO」をベースに、原薬および電子材料用途向けに機内洗浄性と操作性を向上させたモデルである。上部からスラリー※1を供給するトップチャージ方式を採用し、ろ過後にろ過室を180度反転させてケーキ※2を排出する機構を備える。小型ながらケーシング内の密閉性を保ち、ろ過からケーキ排出までの工程を自動で切れ目なく実行することを想定した設計となっている。
加えて、液残りの少ないケーシング構造や機内洗浄機能の強化により、装置内部の洗浄性および視認性が向上している。導入対象は医薬原薬の晶析後連続ろ過、医薬中間体のろ過工程自動化、感光性ポリマー(半導体向け)のコンタミレスろ過、全固体を含む電池材料の少量生産やサンプルワーク、小スケールろ過テストなどが挙げられる。
MiD-CURUPO™の特長
本機の特長は製造プロセスを考慮した洗浄機能の追加、液残りを抑えるケーシング構造、ろ液管とブロー管の分離による異物混入リスク低減、キャスター付き可搬式ユニット搭載の可能性などである。密閉化により感光性材料やコンタミ対策が必要な工程への適用を想定している。
また、連続生産設備iFactory®での使用が可能であり、モジュール型設備と組み合わせることで晶析から充填まで連続化したプロセス構築に寄与する点も特徴である。
- トップチャージ方式(上部からスラリー供給)
- ろ過室180度反転でケーキ排出
- 液残りの少ないケーシング構造
- ろ液管とブロー管の分離によるコンタミ低減
- 可搬式ユニット対応、iFactory®対応
MiD-CURUPO™の主な仕様
下記にMiD-CURUPO™の主要データを示す。ろ過面積は60 cm²を標準とし、部品交換により20~60 cm²の範囲で変更が可能である。設計はSUS316Lやフッ素樹脂等の接液材質を採用し、医薬・電子材料用途への適合を想定している。
寸法・重量・容量等の数値はベンチスケールでの評価や現場導入検討時の参考情報となる。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ろ過方式 | 連続式、真空ろ過 |
| ろ過面積 | 60 cm²(部品交換で20~60 cm²に変更可能) |
| ろ室容量 | 600 cc |
| 接液材質 | SUS316L、フッ素樹脂(PTFE、PFA)、FFKM |
| 寸法(W×D×H) | 本体:710×840×760 mm、ユニット:1010×1060×1530 mm(開時 1300×1300×1530 mm) |
| 重量 | 本体:230 kg、ユニット:520 kg |
| ケーシング形状 | ホームベース型 |
| コンタミ防止機構 | センターパイプ構造 |
| ろ室回転範囲 | 180度(反転動作) |
DyF-ap™ と HZ-250PhⅡ:ナノろ過対応セラミック膜機とGMP対応小型遠心分離機
DyF-ap™は、回転式セラミック膜ろ過機「三菱ダイナフィルタ(DyF®)」をベースに、原薬・電子材料用途に適した機内洗浄性を高めたモデルである。微細粒子(μm〜nm)レベルのスラリーに対して、ろ過・洗浄・濃縮・溶媒置換を密閉環境で行うことを想定しており、機内残留物の最小化に向けた構造改良が施されている。
一方、HZ-250PhⅡは、既存のGMP対応横型ピーラー遠心分離機「HZ-PhIIシリーズ」に新たに加わった内径250 mmのベンチスケール機である。これまでの同シリーズ最小機(内径400 mm)より小型化され、GMP対応が求められる製品にも適用できる点が特徴である。小型でもシリーズと同等の操作性を維持する設計となっている。
DyF-ap™の特長と仕様
DyF-ap™は精密ろ過、限外ろ過、ナノろ過が可能な回転式セラミック膜ろ過機で、ナノレベルの粒子を含むスラリーにも対応できる点が特長である。スラリーの排出性やろ室構造の改良により機内残留物を最小化し、メカニカルシールを採用して異物混入リスクを低減している。
本機もiFactory®での使用が可能であり、密閉下でのろ過操作により感光性材料や高付加価値原料の処理に適合する。ディスク細孔径は5 nmから500 nmまで複数の選択肢が用意されている。
- ろ過方式
- バッチ式、加圧ろ過
- ろ過面積
- 0.034 m²
- ろ室容量
- 0.24 L
- 接液材質
- SUS316L、FFKM
- 寸法(W×D×H)
- 300×500×515 mm
- 重量
- 65 kg
- ディスク細孔径
- 5 nm、30 nm、60 nm、200 nm、500 nm
- 回転部シール機構
- メカニカルシール
- ろ室・バッフル板構造
- 一体化構造
- スラリー供給配管位置
- ろ室下部・水平配管
HZ-250PhⅡの特長と仕様
HZ-250PhⅡは、GMP対応が必須となる医薬、ファインケミカル、食品用途に適応する横型ピーラー遠心分離機のベンチスケールモデルである。内径250 mmの採用により、小量試作やスケールアップ検討用の機材として位置づけられ、小型化しながらもHZ-PhIIシリーズと同等の操作性を維持している。
具体的な数値仕様は、発表文に基づくラインアップの位置づけとして明示されている。医薬GMP対応機としての操作性、洗浄性、材料選定が行われており、GMP要件に沿った試験や製造プロセス検討に対応する想定である。
- HZ-PhIIシリーズの操作性を継承した小型機(内径250 mm)
- 医薬・ファインケミカル・食品用途に適したGMP対応
- 小スケール実験や少量生産の評価向け
iFactory®との連携、用語注記、SDGsへの寄与
MiD-CURUPO™およびDyF-ap™は、モジュール型医薬品連続生産設備iFactory®のプロセス機器として適用可能である。iFactory®は、反応や分離などの製造工程を個別のモジュール化し相互に連結することで、機能性化学品の連続化生産に対応する生産設備であり、これまでのバッチ型と比較して必要な量だけ効率的に生産できる点が特長である。
併せて、本文中で使用する専門用語について注記する。※1 スラリーは液体中に固体粒子が分散した混合物を指す。※2 ケーキは固液分離によってスラリーから分離・回収された固形物である。また、iFactory®は株式会社iFactoryの登録商標であり、「CURUPO®」「DyF®」は三菱化工機株式会社の登録商標である。
本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)のうち、目標7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)および目標9(産業と技術革新の基盤をつくろう)への貢献を掲げている。機器の効率化・連続化はエネルギーや資源の効率的利用に寄与し、産業基盤の高度化に資する点が示されている。
要点の整理と仕様一覧
ここまでで示した各製品のポイントを整理する。展示情報、各機器の主要特長・仕様、適用例、iFactory®対応状況、トレードマーク表記およびSDGs貢献の観点を明確にまとめる。
以下の表は、本文で紹介した情報を比較しやすく整理したものである。数値・日付・商品名などは発表資料に基づく。
| 項目 | MiD-CURUPO™ | DyF-ap™ | HZ-250PhⅡ |
|---|---|---|---|
| 機種分類 | 連続回転ろ過機(ベンチスケール) | 回転式セラミック膜ろ過機(バッチ式/加圧) | GMP対応横型ピーラー遠心分離機(内径250 mm) |
| 主な特長 | トップチャージ方式、ろ室180度反転、密閉性・洗浄性向上、可搬ユニット対応 | ナノ粒子対応、メカニカルシール、機内残留物最小化、密閉操作 | HZ-PhIIの操作性を継承、小型でGMP対応 |
| ろ過方式 | 連続式、真空ろ過 | バッチ式、加圧ろ過 | 遠心分離(ピーラー式) |
| ろ過面積 / 容量 | 60 cm²(20~60 cm²で変更可)、ろ室容量600 cc | ろ過面積0.034 m²、ろ室容量0.24 L | (内径250 mmのベンチスケール) |
| 接液材質 | SUS316L、PTFE、PFA、FFKM | SUS316L、FFKM | (GMP対応材質、シリーズ同等の材料仕様) |
| 寸法 / 重量(代表) | 本体:710×840×760 mm、230 kg(ユニット:1010×1060×1530 mm、520 kg) | 300×500×515 mm、65 kg | 内径250 mm(小型機としての位置づけ) |
| ディスク細孔径 | — | 5 nm、30 nm、60 nm、200 nm、500 nm | — |
| iFactory®適合 | 対応可能 | 対応可能 | 記載なし(非適用の明記はない) |
| 主な用途/導入事例 | 医薬原薬の連続晶析後ろ過、医薬中間体の自動化、感光性ポリマー等のコンタミレスろ過、電池材料の少量生産・サンプルワーク、小スケールろ過テスト | 微細粒子スラリーのろ過・濃縮・溶媒置換、ナノろ過適用 | 医薬・ファインケミカル・食品分野のGMP対応少量処理・試験 |
| 展示・発表日 | 展示:第28回インターフェックスジャパン(2026年5月20日~22日)/発表:2026年5月19日 13:00 | ||
| 発表会社 | 三菱化工機株式会社(代表:田中 利一、所在地:川崎市) | ||
| 商標表記 | iFactory®は株式会社iFactoryの登録商標。「CURUPO®」「DyF®」は三菱化工機株式会社の登録商標 | ||
| SDGs貢献 | 目標7(クリーンエネルギー)および目標9(産業と技術革新の基盤づくり)への貢献を掲げる | ||
本稿では、三菱化工機が新たにラインアップした3製品の設計意図、主要仕様、展示情報、適用範囲、並びにiFactory®対応やSDGsとの関連性を整理して提示した。展示会では実機や模型を通じて詳細な仕様確認や運転検討が可能となるため、医薬・製薬・素材分野での導入検討に際して参考となる情報を提供することが期待される。