凪良ゆう新刊『多類婚姻譚』5/27発売、結婚を問う短編集
ベストカレンダー編集部
2026年4月7日 07:42
多類婚姻譚刊行
開催日:5月27日
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凪良ゆうが描く「結婚」という問い — 新刊『多類婚姻譚』の到来
株式会社講談社は2026年4月6日15時00分に、作家・凪良ゆうの新刊『多類婚姻譚(たるいこんいんたん)』の刊行決定を発表しました。タイトルが示すとおり、本作は「婚姻」を中心テーマに据えつつ、現代社会の価値観の衝突やすれ違いを鋭く見つめる連作短編集です。
凪良ゆうはこれまでに『流浪の月』『汝、星のごとく』で本屋大賞を受賞するなど、文壇・大衆双方で高い評価を得てきた作家です。本作の刊行に際しては、著者自身が作品の狙いや読みどころについてコメントを寄せています。作品は2026年5月25日(出来)/5月27日(発売)の刊行予定で、四六判ワイド上製、定価は1,900円(税別)です。
- 発表元
- 株式会社講談社(プレスリリース日:2026年4月6日 15:00)
- 書名
- 『多類婚姻譚(たるいこんいんたん)』
著者コメントは作品の主題を端的に示しています。結婚という言葉と現実の乖離、婚姻に至るまでの道のりの遠さについて著者と担当編集が議論した経緯も明かされています。
「文芸書としては『星を編む』から2年半、ようやく新刊をお届けできます。今作は結婚について。婚姻譚と銘打ちながらも、婚姻への道のりがはてしなく遠い!! これは果たして婚姻譚と言えるのか、と担当さん達と首をかしげる場面もありました。読んでくださった方たちと”現代の結婚”について語り合ってみたいです。」
五編の短編が紡ぐ多様な「愛」のかたち
『多類婚姻譚』は、タイトルが示す多様性を体現する五編の連作短編集です。各編は登場人物の生活や価値観、世代差、ジェンダーやセクシュアリティ、金銭感覚などが交錯する中で、結婚や関係性にまつわる問いをそれぞれ異なる角度から掘り下げます。
短編は独立した物語として読める一方で、全体として「今そこにある愛のかたち」を反芻させる構成となっています。作品タイトルの英語表記や仏語表記も用いられ、語りの幅を広げています。
収録作とあらすじ
以下に収録される五編のタイトルと概要を作品順に示します。各作品は登場人物の選択やすれ違いを通じて、婚姻に直結する問題とその余波を描きます。
- Thank you for your understanding
家族の期待に応えようとする華は、ついに恋人と共に帰省する決意を固めます。帰省という行為を通して、家族が抱く結婚観や世代間の期待が浮き彫りになり、個人としての選択と集団的期待の軋轢が描かれます。
- Beautiful Dreamer
「結婚したい」というありふれた願いが、東京という都市の生活の中では手の届かないものに思える現実を扱います。仕事、経済的な不安、住環境などが夢を阻むさまを通して、結婚という制度そのものの意味が再検討されます。
- 小鳥たち
離婚を経て実家の書店を継いだ一葉のもとに、偶然初恋の相手が訪れます。過去と現在が交差する中で、家業を継ぐことと個人の関係性の再構築、そして「再会」がもたらす微妙な感情の変化が描写されます。
- Position Talk
入籍を目前に控えた男女を描いた一編です。性差や期待役割を超えて、互いを「個」として理解し合えるのか、という問いが主題になります。性別による役割分担や社会規範が、内面にどのように影響するかが細やかに描かれます。
- C’est la vie
仕事と恋を通じて魂を分け合った二人。しかし夢のような時間はいつか終わりを迎えます。共同生活の現実、互いのキャリアや価値観のずれ、日常の摩耗といったテーマを丁寧に掬い上げる作品です。
これら五編は、それぞれ別個の物語でありながら互いに響き合い、結婚という言葉に内包された期待と不安、制度と個の間の溝を多面的に照らし出します。
刊行情報と関連する刊行・映像化の予定
単行本の基本情報は出版社発表の通りです。発売に先立って出来日が設定され、流通の都合により書店への並びは5月27日(水)となります。定価・判型・ISBNといった書誌情報も明示されています。
同時に、関連する刊行と映像化の情報も示されました。講談社文庫からの再刊(または文庫化)や、過去作の映像化スケジュールが続々と控えています。
書誌情報(単行本)
以下は『多類婚姻譚』の書誌データです。書店・図書館利用、書誌管理のための基本事項を含みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 『多類婚姻譚(たるいこんいんたん)』 |
| 著者 | 凪良ゆう |
| 発売日 | 出来:2026年5月25日(月)/発売:2026年5月27日(水) |
| 判型 | 四六判ワイド上製 |
| 定価 | 1,900円(税別) |
| ページ数 | 320ページ |
| ISBN | 978-4-06-542983-9 |
刊行に合わせて、同年5月15日には『滅びの前のシャングリラ』が講談社文庫より発売されることも決定しています。さらに、過去作『汝、星のごとく』の実写映画化が2026年秋に公開予定で、主演は横浜流星と広瀬すず、監督は藤井道人が務めることが告知されています。
- 文庫刊行:『滅びの前のシャングリラ』講談社文庫/発売日:2026年5月15日
- 映画化:『汝、星のごとく』実写映画/公開:2026年秋、主演 横浜流星×広瀬すず、監督 藤井道人
凪良ゆうの経歴と受賞歴、そして本記事の要点整理
凪良ゆう(なぎら・ゆう)は京都市在住。2007年に初著書を刊行して本格的にデビューしました。BLジャンルでの代表作には『美しい彼』シリーズがあり、連続テレビドラマ化や映画化を果たすなど広い支持を得ています。
以後、文芸領域でも活躍の場を広げ、2017年『神さまのビオトープ』で高い評価を獲得。2019年には『流浪の月』『わたしの美しい庭』を刊行し、『流浪の月』は2020年に本屋大賞を受賞しました。『滅びの前のシャングリラ』は2020年に発表され、続けて本屋大賞ノミネートや直木賞候補など複数の候補・受賞歴を重ねています。
主要な経歴・受賞歴(抜粋)
以下は著者の主要な経歴と主な受賞・候補歴の整理です。作品ごとのメディア展開にも触れています。
- 2007年
- 初著書刊行(本格デビュー)
- BL作品
- 『美しい彼』シリーズなど。連続TVドラマ化・映画化を経験
- 2017年
- 『神さまのビオトープ』刊行(講談社タイガ)
- 2019年
- 『流浪の月』『わたしの美しい庭』刊行
- 2020年
- 『流浪の月』で本屋大賞受賞。同作は2022年5月に実写映画公開
- 2022〜2023年
- 『滅びの前のシャングリラ』が本屋大賞ノミネート。『汝、星のごとく』が第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞などを受賞・選出され、2023年に第20回本屋大賞を受賞(著者として2度目の受賞)
- 2026年(予定)
- 『汝、星のごとく』実写映画公開(横浜流星×広瀬すず、監督 藤井道人)
以下の表は、本記事で触れた主要情報を整理したものです。刊行日やISBN、収録作タイトル、関連刊行・映像化情報を一覧にしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 『多類婚姻譚(たるいこんいんたん)』 |
| 著者 | 凪良ゆう |
| 収録作(五編) | Thank you for your understanding/Beautiful Dreamer/小鳥たち/Position Talk/C’est la vie |
| 発売日 | 出来:2026年5月25日/発売:2026年5月27日 |
| 判型・定価 | 四六判ワイド上製・1,900円(税別) |
| ページ数・ISBN | 320ページ・ISBN 978-4-06-542983-9 |
| 関連刊行 | 『滅びの前のシャングリラ』講談社文庫(2026年5月15日発売) |
| 映像化情報 | 『汝、星のごとく』実写映画(公開:2026年秋/主演:横浜流星×広瀬すず/監督:藤井道人) |
この記事は、講談社の2026年4月6日付プレスリリースに基づく情報を網羅的に整理したものです。刊行に関する基本データ、収録作の概要、著者の経歴と主要な受賞歴、関連する刊行・映像化予定を整理して紹介しました。