神楽坂乳業の挑戦──『神グルト』が書籍掲載
ベストカレンダー編集部
2026年3月29日 12:01
書籍掲載決定
開催日:3月24日
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医師が自宅を実験室に変えて生まれた乳業会社の軌跡
神楽坂乳業株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:林 和彦)が、坂本光司氏著『日本でいちばん大切にしたい会社9』(あさ出版、発売日:2026年3月24日)に掲載されました。本掲載は、長年にわたって「人を大切にする経営」を実践してきた企業を厳選して紹介する同シリーズにおいて、創業間もない企業が選ばれるという点で極めて異例の出来事です。
同社は機能性ヨーグルトの製造・販売を行い、代表の林は東京女子医科大学で35年間勤務し、副院長やがんセンター長を務めた医師でした。医療現場での経験と自身の健康問題の克服への取り組みが、食品開発という新たな道へとつながりました。
発端となった健康課題と研究開発への転換
林が抱えたのは、医療事故対応による極度のストレスと体調不良から生じた重症の便秘でした。従来型の腸活や通常量の緩下剤では改善が見られず、自身の腸内環境を根本から見直す必要性を感じたことが開発の契機になっています。
その結果、林は自宅の一部を実験室に改造し、ヨーグルトの研究開発に没頭しました。そこでの結果として誕生した製品名は「神グルト」であり、機能性ヨーグルトとしての位置づけで提供されています。
全財産7万円、約2億5,000万円の負債──それでも続けた理由
林の起業には大きな代償が伴いました。退職金や貯金を使い果たし、自宅には抵当権が設定され、個人債務は約2億5,000万円に達しました。手元に残った現金はわずか7万円という状況に陥る中で、家族から「この家がなくなったらどうするのか」と問いかけられる場面もありました。
それでも林が研究開発をやめなかった理由は明確です。彼が目指したのは単なる食品会社の設立ではなく、「働けない人が働ける会社」をつくることでした。がん患者や介護の必要な人など、さまざまな理由で働きたくても働けない人に対して就労の機会を提供する場を企業として示すこと、すなわち事業を成立させること自体が社会的証明になると考えました。
資金面と経営理念のバランス
資金的余裕がない中でのスタートは、事業の安定化に向けた継続的な努力を要します。神楽坂乳業は短期的な利益の追求ではなく、「経済的成功ではなく、社会的成功を目指す」という理念を掲げ、社会に提供する価値を重視する方向性を明確にしています。
この姿勢が、まだ発展途上にある企業でありながらも書籍掲載につながった理由であるとされています。取材側は「どこを目指している会社なのか」が明確である点を評価しています。
5人でつくる“小さな社会的企業”の組織と取り組み
現在の神楽坂乳業は代表を含めてわずか5名の組織です。しかしメンバーは多様な専門性を持ち寄っており、具体的には手術室看護師、病院薬剤師、発酵専門家などが参画しています。こうした構成は、医療現場の知見と発酵技術を結びつけることに寄与しています。
組織の在り方にも工夫があり、雇用関係の上下を極力排し、全員が経営に関わる形をとるなど、従来型のヒエラルキーを避ける組織づくりを実践しています。このような運営方針は、社会的弱者や就労に制約のある人たちに配慮した就労機会を創出するための一致した基盤となっています。
- 社員数:5名(代表含む)
- 参画する主な専門性:手術室看護師、病院薬剤師、発酵専門家
- 事業内容:機能性ヨーグルトの製造・販売(製品名:神グルト)
運営の具体的な方針と期待される効果
全員が経営に関わる形式は、従業員一人ひとりの裁量を高めること、意思決定の透明性を確保することに資する設計です。これにより多様な事情を抱える人々が働きやすい職場環境を構築することが可能になるとされています。
また、医療の現場で培われた安全性や品質管理の知見が製品開発に反映されることで、機能性食品としての信頼性向上にもつながる見込みです。
書籍掲載の背景、書誌情報、問い合わせ先の詳細
今回の掲載は同書が長年にわたり社会的信頼を積み重ねてきた企業を中心に紹介している中で、若い企業が選ばれた点が注目されています。選定理由は「企業が目指す方向性が明確であること」、すなわち利益の最大化ではなく社会に対する価値提供を明示している点にあります。
以下に書誌情報と会社概要、問い合わせ先を整理します。掲載書籍と会社に関する詳細は各リンクから確認可能です。
- 書籍情報
- 書名:日本でいちばん大切にしたい会社9
- 著者:坂本光司
- 発売日:2026年3月24日
- 出版社:あさ出版
- 関連リンク(販売ページ):https://amzn.asia/d/0gZrc4Ju
- 会社概要
- 会社名:神楽坂乳業株式会社
- 所在地:東京都新宿区
- 代表者:代表取締役 林 和彦
- 事業内容:機能性ヨーグルトの製造・販売(代表製品名:神グルト)
- 本件に関するお問い合わせ
- 神楽坂乳業株式会社
- Email:info@kagurazaka-milk.co.jp
- URL:https://www.kagurazaka-milk.co.jp/interview-application
代表コメントの全文
代表の林 和彦氏は書籍掲載に関して次のように述べています。
「このような書籍に掲載いただいたことは、身に余る光栄です。しかし私たちは、まだ“いちばん大切にしたい会社”ではありません。むしろ、これからそうであり続けられるかを問われている段階だと感じています。医療で救いきれなかった領域に対して、食でどこまで貢献できるのか。そして、働きたくても働けない人が働ける社会を実現できるのか。その問いに、これからも向き合い続けてまいります。」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載書籍 | 『日本でいちばん大切にしたい会社9』(著:坂本光司、発売日:2026年3月24日、出版社:あさ出版) |
| 掲載発表日時(プレスリリース) | 2026年3月29日 07時48分 |
| 会社名・所在地・代表 | 神楽坂乳業株式会社/東京都新宿区/代表取締役 林 和彦 |
| 事業内容 | 機能性ヨーグルトの製造・販売(製品名:神グルト) |
| 創業時の状況 | 退職金・貯金を使い果たし、自宅に抵当権、個人債務約2億5,000万円、手元現金7万円 |
| 組織構成 | 社員数:5名(手術室看護師、病院薬剤師、発酵専門家など) |
| 理念 | 経済的成功ではなく、社会的成功を目指す。働けない人が働ける会社をつくる。 |
| 問い合わせ | Email:info@kagurazaka-milk.co.jp/URL:https://www.kagurazaka-milk.co.jp/interview-application |
| 関連リンク | https://amzn.asia/d/0gZrc4Ju(書籍販売ページ) |
以上の通り、神楽坂乳業は創業時の厳しい資金状況や負債を抱えながらも、医療での経験を起点に食品を通じて社会的課題に取り組む方針を一貫して示しています。書籍掲載は、企業の完成度ではなく、その目指す方向性と社会に対する価値提供の在り方が評価された結果として位置づけられます。問い合わせや詳細は上記の連絡先および関連リンクで確認できます。