屋久島舞台のNOT A HOTEL公募 最優秀は「Sound of Rain」
ベストカレンダー編集部
2026年3月29日 11:45
最優秀賞発表(屋久島)
開催日:3月28日
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屋久島を舞台に世界から集まった「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」
NOT A HOTEL株式会社は、U-40の建築家・クリエイターを対象にした国際デザインコンペティション「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」の最優秀賞作品を決定したと、2026年3月28日付のリリースで発表しました。公開審査会は同日(土)に実施され、ファイナリスト10組によるプレゼンテーションと審査員との質疑応答を経て各賞が選出されました。
今回のコンペティションは前回を上回る国際的な注目を集め、112の国や地域から参加があり、提出された作品数は1058点にのぼりました。最優秀賞に選ばれた作品は、実際にNOT A HOTELのプロジェクトとして屋久島エリアで建設・販売される予定です。
コンペの位置づけと舞台設定
「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION」は、40歳未満の建築家・クリエイターへ創作の機会を提供し、多様な視点から新たな建築を実現することを目的とする制度です。選ばれた作品は次の「NOT A HOTEL」として実際に建築・販売されます。
2026年の舞台は、Jean Nouvelが手掛ける「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」が位置する屋久島エリア。樹齢数千年の屋久杉や白砂の海岸線、苔むした岩々といった太古の自然が織りなす環境が設計条件となり、この土地での滞在体験を前提とした建築アイデアを募集しました。
募集要項と審査体制
本年度は、応募受付期間が2025年9月22日から2026年1月11日までで、幅広い参加を得ました。応募に際しては建築士の資格は不要で、応募時点(2025年4月1日)で40歳未満であれば参加可能です。
審査は2段階方式で行われ、1次が書類審査、2次が公開審査会(プレゼンテーションと質疑応答)でした。審査員は国際的な建築家やクリエイティブディレクターで構成され、現場の実装可能性と滞在体験の価値を重視する観点で評価が進められました。
- 応募期間:2025年9月22日~2026年1月11日
- 応募総数:2128組、4250名(112の国や地域から参加)
- 提出作品数:1058作品
- 応募資格:2025年4月1日時点で40歳未満(建築士資格不要)
- 審査方式:2段階(1次:書類、2次:公開審査会)
- 賞金
- 最優秀賞(1作品) 1,000万円(税込)+ 設計料別途
- 優秀賞(4作品):各50万円(税込)
- 佳作(5作品):各15万円(税込)
- 学生賞(1作品)100万円(税込) ※2025年4月1日時点で25歳未満
- 審査員(敬称略、順不同)
- Bjarke Ingels Group Founder & Creative Director Bjarke Ingels
- 株式会社藤本壮介建築設計事務所 代表取締役 藤本 壮介
- 株式会社ワンダーウォール 代表 片山 正通
- NOT A HOTEL株式会社 Co-CEO/Chief Visionary 濵渦 伸次
受賞結果の全容と各作品の出自
公開審査会の審議を経て、最優秀賞にはオーストラリアを拠点とするSteven Chuによる作品「Sound of Rain」が選ばれました。加えて今年新設された学生賞(U-25)には、イタリアのチームによる「IN-BETWEEN」が選出されています。
受賞作品は最優秀賞1作、優秀賞4作、佳作5作、学生賞1作の合計11作品で、ファイナリストから選ばれたそれぞれの提案が多様な方向性と地域的特色を示しました。
最優秀賞
Title:Sound of Rain
Members:Steven Chu(Australia)
優秀賞(4作品)
以下はエントリーナンバー順に発表された優秀賞のリストです。各チームはいずれも国際的なバックグラウンドを持ち、屋久島の自然条件に対する独自の解釈を示しています。
- Deep Transparency — Georgina Baronian, Sam Clovis(United States)
- Between Forests — Yunji Chung(South Korea)
- Primitive Retreat — Youseok Cho, Oliver Chiu, Hanchan Ryu(South Korea)
- Echo of the Mountain — Zhen Tong, Haochen Yu, Sherry Wen, Xiaoji Zhou(United States)
佳作(5作品)
佳作に選ばれた5作品も、現地の環境特性を読み解いた上での滞在体験設計に重点を置いた提案群です。
- Living Stones — San Yoon, Thakan Navapakpilai(United States)
- A CRAFTED SHELTER — Daniel Villanueva, Sergio Colchado, Karina Ortega, Sergio Coxca(Mexico)
- Life could be just — Rui Taveira, José Taveira, Sofia Oliveira(Portugal)
- THE DRAGON’S BREEZE — Kemal Bal, Erol Kalmaz, Nil Bicak, Busra Yavuz(Turkey)
- Aida — Airat Zaidullin, Dina Kiyamova(Russia)
学生賞(U-25)
今回新設された学生向けの自由な賞として、若手の創造性を評価するために「学生賞(U-25)」が設けられました。受賞作は、設計の斬新さや将来性を重視して選ばれています。
Title:IN-BETWEEN
Members:Manuel Woelfl, Mariachiara Bolis, Martina Maria Martin, Benedetta Pellegrini, Camilla Truffelli, Matilde Silva, Erseda Skenderaj(Italy)
公開審査会の状況と運営側からのコメント
公開審査会の当日の様子や各賞の詳細については、主催側の特設サイトにて後日公開される予定です。審査は建築としての魅力のみならず、その土地の本質をどう読み解き、滞在時間の設計としての価値をどのように生むかが主要な評価軸となりました。
特設サイト(結果・審査会の様子): https://notahotel.com/design-competition/2026/winners
NOT A HOTEL Co-CEO/Chief Visionary 濵渦 伸次 のコメント
公開リリースでは、運営責任者でもある濵渦 伸次(NOT A HOTEL Co-CEO/Chief Visionary)からのコメントが掲載されています。まず最初に、コンペへの参加者や応募作に対する感謝と、屋久島という土地がもたらした多様な提案群への評価が述べられています。
以下、リリース掲載のコメント(原文)を掲載します。
「今回の「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」には、112の国と地域から1058作品もの応募が寄せられました。初回を大きく上回る反響のなか、この挑戦に参加してくださったすべての建築家・クリエイターのみなさまに、心より感謝申し上げます。屋久島という、圧倒的な自然と深い時間の流れを感じる土地を舞台に、これほど多様で大胆な提案が集まったこと自体に、このコンペティションの大きな意義を感じています。
本日の公開審査会では、建築としての魅力だけでなく、その土地の本質をどう読み解き、そこで過ごす時間をどう設計しているか、そしてNOT A HOTELとして実現したときにどのような体験価値を生み出せるか、という観点で議論を重ねました。今回最優秀賞に選ばれた「Sound of Rain」は、自然・建築・滞在体験を高い次元で結びつける、非常に力強い提案だったと考えています。
また、今年新設した学生賞を通じて、次世代のクリエイターによる柔軟で素晴らしい感性にも触れることができました。世代や国境を超えて、新しい建築の可能性が無限に広がっていることを実感しています。
最優秀賞作品は、これからNOT A HOTELの次のプロジェクトとして、実現と販売に向けて具体的に進んでいきます。アイデアを選んで終わるのではなく、本当に建て、届けていくことこそが私たちの役割です。今回出会えた才能と提案に敬意を表するとともに、「Sound of Rain」を着実に実現していけるよう、全力で取り組んでまいります。」
NOT A HOTELの事業概要、関連情報と記事の要点整理
NOT A HOTELは「日本の価値を上げる」をミッションに、建築、テクノロジー、ホスピタリティを融合させた別荘型のサービスを提供しています。世界的な建築家やクリエイターによる独自の建築を中心に、専用ヘリコプターやクルーザーなどの移動手段、パーソナルなサービスを組み合わせ、土地の魅力を生かす体験を提供することを事業の柱としています。
会社情報としては、代表者が濵渦 伸次 / 江藤 大宗、設立は2020年4月1日。事業内容はNOT A HOTELの企画・販売・運営です。現在、2024年開催の「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2024」最優秀作品『NATURE WITHIN』は販売中で、詳細は公開リンクで確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コンペ名 | NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026 |
| 発表日 | 2026年3月28日(公開審査会も同日実施) |
| 応募期間 | 2025年9月22日~2026年1月11日 |
| 応募規模 | 2128組、4250名(112の国や地域から参加)、提出作品数1058作品 |
| 最優秀賞 | Sound of Rain — Steven Chu(Australia)賞金 1,000万円(税込)+ 設計料別途 |
| 優秀賞 / 佳作 / 学生賞 | 優秀賞4作品(各50万円)、佳作5作品(各15万円)、学生賞1作品(100万円) |
| 舞台 | 屋久島エリア(Jean Nouvelが手掛ける「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」周辺) |
| 審査員(主な氏名) | Bjarke Ingels、藤本壮介、片山正通、濵渦伸次(敬称略) |
| 特設サイト(審査会の様子等) | https://notahotel.com/design-competition/2026/winners |
| NOT A HOTEL 会社情報 | 代表:濵渦 伸次 / 江藤 大宗、設立:2020年4月1日、URL:https://www.notahotel.com/ |
以上が、NOT A HOTELが公表した「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」の主な情報の整理です。受賞作の最優秀賞「Sound of Rain」は屋久島エリアでの実現・販売に向けて今後具体的に動き出す予定であり、公開審査会の詳細や各賞のプレゼンテーション映像等は特設サイトで順次公開されます。