3月27日開幕 Prototypeの2X体験がTMS2026で公開
ベストカレンダー編集部
2026年3月26日 09:08
Prototype TMS2026出展
開催期間:3月27日〜3月29日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
10 YEARS IN MOTION――モーターサイクルを「情報」で再現するPrototypeのアプローチ
Prototype inc.は、XR(映像×体感)・実機制御・データ解析を統合することで、二輪乗車体験の本質を安全に再現することを目指してきたスタジオです。プレスリリース(2026年3月26日 09時00分)で発表された出展内容は、単なる展示の域を超え、研究開発から運用までを繋ぐ一貫した設計思想を明確に示しています。
この10年にわたる取り組みの中核にあるのは、二輪で最も再現が難しいとされる正操舵/逆操舵、操舵トルク、荷重移動といった身体感覚の情報化です。Prototypeは「体感の中核は角度ではなく情報で作る」という設計思想を掲げ、体験を単に“楽しい”で終わらせず、理解・改善・次の一歩へつなげることを重視しています。
また、羽田空港/羽田イノベーションシティ内の実験・検証スタジオや、スタジオ兼ギャラリー「HANGAR-B」を拠点に、企画段階から実際に動かして試せる環境で体験の精度と運用性(回転率・安全・導線)を磨いてきました。PoCから常設までワンストップでの伴走を掲げており、展示だけで終わらせない実装志向が特徴です。
東京モーターサイクルショー2026での出展内容と体験メニュー
Prototypeは、東京モーターサイクルショー2026(会期:2026年3月27日(金)〜3月29日(日))に出展します。会場は東京ビッグサイト 西1ホール、ブース番号は1-02 Prototypeブースです。プレスリリース発表日付は2026年3月26日となっています。
共同出展としてドレミコレクション(https://doremi-co.com/)と連携するほか、筑波サーキットとの共同出展ブース(西3・4ホール)では2X ORIGIN_ZEROを展示・体験提供します。Prototypeの特設ページおよび出展概要は以下に案内されています。
会場で体験可能なコンテンツは、B2B/BSC向けに実装可能な形で提示されます。展示対象は2Xシリーズ(PRO / ORIGIN_ZERO / FREEDOM)、共同開発のMOTOLATOR_U、およびデータ解析プロジェクトです。
2X PRO — Motorcycle Real Simulator
2X PROは、二輪で最も難しいハンドリングを中核に再現するリアルシミュレーターです。XR(映像)と実機制御を統合し、操舵トルクや荷重移動、正操舵/逆操舵の入り方といった身体の使い方を安全に体験させることを目的としています。
展示では、短時間で違いが分かる体験設計を導入しており、具体的には以下の体験コンテンツが用意されています。
- 2X チュートリアル+オーバル:初めてでも曲がり方の基本が短時間で分かる内容
- 2X 羽田空港 中級コース:リズム、ライン、余裕(マージン)をつくるステップアップ向けコース
これらは、体験の回転率や安全性を考慮した運用設計のもとで提示され、展示のみならず教育・施設での常設導入も見据えた構成になっています。
2X ORIGIN_ZERO — リーンの情報を問い直す原点モデル
2X ORIGIN_ZEROは、角度そのものではなく、リーンしたときに身体が受け取る情報(操舵トルクの変化、荷重移動、映像との同期)に集中して再現性を検証するために設計された原点的モデルです。
特徴的なのは筐体がまったくリーンしない構造である点で、あえて物理的なリーンを排し、「リーンしないのにどこまでリーンした感覚を作れるか」を徹底検証しています。この検証が2X PROやFREEDOMへと続く設計思想の起点になっています。
なお、東京モーターサイクルショー2026の筑波サーキットとの共同出展ブース(西3・4ホール)にて2X ORIGIN_ZEROの展示と体験が提供されます。
2X FREEDOM — 実車を簡易に使う“Easy-Setup”シミュレータ
2X FREEDOMは初公開となる実車を用いた新しいアプローチのシミュレータです。これまでの実車ベースのシステムにあった準備や調整の手間を軽減することを重視しています。
FREEDOMの核となる設計はリーン機構を使わず、ハンドル周辺に取り付けたカメラでスロットルやブレーキ操作をセンシングする点にあります。これにより、実車の存在感を活かしつつ、準備のハードルを大幅に下げる“入口づくり”を実現します。メーカー施策、体験施設、イベント導入といった用途に最適化された提案です。
MOTOLATOR_U — Yamaha Motor × Prototypeの共同開発体験
MOTOLATOR_Uはヤマハ発動機とPrototypeが共同開発した体感シミュレーターで、オートバイの魅力を短時間かつ安全に伝えることを目的に設計されています。初めて乗ることに不安がある人向けの“最初の一歩”を支える体験として位置づけられています。
展示では都市の世界観演出と組み合わせたコンテンツ(TOKYO OVERRIDE)と連携し、ストーリーと体感を一体化した提示を行います。Prototypeは筐体だけでなくコンテンツ連携、演出、運用(回転率・安全・導線)まで含めた設計を行い、ショールーム常設やイベント、教育・観光コンテンツへの転用を想定しています。
超小型・無線ライダーモーションセンシングプロジェクト(Shizuoka Univ. × KUSHITANI)
静岡大学との共同研究では、走行中のモーターサイクルとライダー両方の動きを同時計測する取り組みを進めています。従来はスーツ内の有線接続がボトルネックでしたが、本プロジェクトではIMUの無線化に着手し、ノイズの高い走行環境でも安定動作することを目指しています。
具体的には、両膝・両肘・ヘルメットなどに取り付け可能な、Apple AirTag級(約15mmクラス)の超小型センサーでライダーの動きを取得する構想を進めています。将来的にはレザースーツ内に組み込める形での製品化を見据え、KUSHITANIと共に実験から製品化までの開発を進めています。
技術的特徴と導入想定:XR×実機制御×データ解析の統合
Prototypeの各プロダクトは、単体のデバイスやコンテンツではなく、XR映像・実機制御・データ解析を組み合わせたシステムとして提案されます。これにより、体験の精度と運用性を両立させています。
重要な技術ポイントは以下のとおりです。
- 操舵トルクと情報の再現
- 二輪のハンドリングは状況に応じて操舵の軽重が変わるため、操舵トルクそのものを情報として提示することで短時間でも「違いが分かる」体験を実現しています。
- リーンしない構造での感覚生成(ORIGIN_ZERO)
- 物理的な角度ではなく、身体が受け取る情報を再現することで、角度に依存しない上達支援を目指します。
- 簡易セットアップ(FREEDOM)
- リーン機構を使わずにカメラセンシングで操作を読み取り、実車を手軽にシミュレータ化することでイベントや施設導入のハードルを下げます。
- 無線小型センサーによる可視化
- Apple AirTag級の超小型無線センサーでライダー動作を可視化し、誰もが使える可搬性の高い計測を目標としています。
導入想定としては、メーカー施策・展示会・ショールーム常設・教育・観光向けコンテンツ・研究解析用途など多岐にわたります。Prototypeは運用面(回転率・安全・導線)まで含めた体験設計を行うため、実装後の運用まで含めた提案が可能です。
出展情報の要点を整理した一覧表
以下の表に、本記事で触れた出展の主要項目を整理しました。展示、連携先、体験コンテンツ、問い合わせ先など、来場前に把握しておくべき要素をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレス発表日時 | 2026年3月26日 09時00分 |
| イベント名 | 東京モーターサイクルショー2026(TMS2026) |
| 会期 | 2026年3月27日(金)〜3月29日(日) |
| 会場・ブース | 東京ビッグサイト 西1ホール ブース 1-02 Prototype(共同展示:ドレミコレクション)、筑波サーキット共同出展は西3・4ホールにて2X ORIGIN_ZERO展示 |
| 展示製品/プロジェクト | 2Xシリーズ(PRO / ORIGIN_ZERO / FREEDOM)、MOTOLATOR_U(Yamaha Motor×Prototype)、超小型無線センサープロジェクト(Shizuoka Univ.×KUSHITANI)、データ解析プロジェクト |
| 主な体験コンテンツ | 2X チュートリアル+オーバル、2X 羽田空港 中級コース、TOKYO OVERRIDE連携のMOTOLATOR_Uストーリー×体感 |
| 技術的特徴 | 操舵トルク・荷重移動の情報再現、XR×実機制御、無線超小型IMUセンサー(約15mmクラス)、カメラセンシングによる簡易セットアップ |
| 共同/協力 | ドレミコレクション、ヤマハ発動機、筑波サーキット、静岡大学、KUSHITANI |
| 参考リンク | |
| 問い合わせ | メール:2x@proto-type.jp |
Prototypeは、展示を通して技術的な検証結果や運用設計の成果を提示しています。今回の出展は、実践的な体験設計と研究開発の成果を一堂に集めた構成であり、展示内容はB2Bから教育、観光、イベントまで幅広い用途への適用を念頭に置いています。
記事中で示したリンクや連絡先を通じて、詳細情報や導入に関する問い合わせが可能です。関連するノート記事や追加情報もPrototypeの公式ページで公開されています。