安藤百福の日 (記念日 3月5日)
- 生没年
- 1910年3月5日〜2007年1月5日(享年96歳)
- チキンラーメン発明年
- 1958年(昭和33年)
- カップヌードル発売年
- 1971年(昭和46年)
- 世界初のインスタントラーメン開発場所
- 大阪府池田市の自宅裏庭に建てた小屋
- インスタントラーメン世界年間消費量
- 約1,230億食(2024年・世界ラーメン協会調べ)
- 記念館
- カップヌードルミュージアム 大阪池田(安藤百福発明記念館)/入館無料
自宅の裏庭に建てた小さな小屋から、世界を変える発明が生まれました。安藤百福が毎朝4時に起き出し、深夜まで研究を続けた期間、約1年。1958年(昭和33年)、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」はこうして誕生しました。
安藤百福は1910年(明治43年)3月5日、台湾に生まれました。第二次世界大戦後の日本で、寒空の下に行列をつくってラーメンを待つ人々の姿を目にし、「手軽に食べられるラーメンをつくれないか」という思いに取り憑かれます。信用組合の理事長として成功していた安藤でしたが、組合の倒産により全財産を失い無一文に。それでも再起をかけて、大阪府池田市の自宅裏庭に小屋を建て、インスタントラーメンの研究に没頭しました。突破口を開いたのは、妻が台所でてんぷらを揚げている光景でした。熱した油の中で衣が水分を飛ばしながらカリッと固まっていくのを見て、安藤は「これだ!」とひらめきます。麺を高温の油で揚げることで水分を抜き、お湯をかけると元の状態に戻る——「瞬間油熱乾燥法」の誕生です。この発見が現代のインスタントラーメンすべての原点となりました。
さらに安藤は1966年、チキンラーメンを海外へ広めようと欧米へ視察に出かけます。そこで目にしたのは、現地の人がラーメンを紙コップに割り入れ、フォークで食べる光景でした。「箸もお椀もいらない、容器ごと食べられるラーメンを作ればいい」——これがカップヌードル誕生のきっかけです。容器の素材を陶磁器・ガラス・紙と試し続け、最終的に発泡スチロールにたどり着きました。1971年(昭和46年)に発売されたカップヌードルは、問屋から「100円は高い」と相手にされず、百貨店での直販からスタート。しかし今や世界140以上の国と地域で愛され、インスタントラーメンの世界年間消費量は1230億食以上(2024年)に達しています。
安藤の誕生の地・大阪府池田市には「カップヌードルミュージアム 大阪池田(安藤百福発明記念館)」があり、あの裏庭の小屋が忠実に再現されています。入館無料で、オリジナルのカップヌードルを作る体験工房も人気です。「発明・発見こそが歴史を動かす」と語り続けた安藤百福の精神は、今も世界中の食卓に息づいています。
3月5日のカレンダー情報
3月の二十四節気・雑節
- 啓蟄(けいちつ) 3月5日(木)
- 春分(しゅんぶん) 3月20日(金)
- 春の彼岸(ひがん)入り 3月17日(火)
- 春の社日(しゃにち) 3月20日(金)