ぬか床の日 (記念日 1月20日)
- 制定年
- 2015年(平成27年)
- 制定者
- 全国ぬかづけのもと工業会
- 日付
- 大寒(毎年1月20日頃)
- 乳酸菌量
- 1gあたり約1億個
- 含まれる善玉菌
- 12〜30種類
1年でもっとも寒い大寒は、ぬか床を仕込む絶好のタイミングとされてきました。気温が低い時期は余分な雑菌が繁殖しにくく、乳酸菌がじっくりと安定して定着します。夏に仕込んだぬか床が雑菌に負けやすいのとは対照的に、大寒の冷気の中でゆっくり育てたぬか床は風味豊かに仕上がりやすいとされています。冬の厳しさがぬか床を育てるという逆説的な知恵を記念日として定めたのが「ぬか床の日」です。
「ぬか床の日」は、石川県金沢市に事務局を置く全国ぬかづけのもと工業会が2015年に制定し、日本記念日協会が認定しました。日付は毎年の大寒に合わせて設定されており、2017年から2052年の間は1月20日が続きます。ぬか漬けが日本の食卓に広まったのは江戸時代のことで、精米技術の発達によって玄米から大量の米ぬかが得られるようになったことがきっかけとされています。江戸の家々ではぬか床が代々受け継がれ、長年育てたぬか床は家宝のように扱われることもあったといいます。当時の人々にとって、ぬか床は毎日手入れをする台所の大切な相棒でした。
ぬか床には驚くほど多くの乳酸菌が棲みついています。1グラムあたり約1億個もの乳酸菌が含まれており、これはヨーグルトの約10倍に相当します。酵母や酪酸菌も加わると12〜30種類もの善玉菌が存在しており、腸内環境を整えてくれます。野菜をぬか床に漬けることで米ぬかの栄養素が食材に染み込み、ビタミンやミネラルを効率よく摂れます。米ぬかに豊富なビタミンB群は糖質の代謝を助け疲労回復にも役立つとされており、ぬか漬けに含まれる植物性乳酸菌は胃酸に強く腸まで届きやすい特性もあります。こうした健康効果から、近年は「日本のスーパーフード」として海外でも注目を集めるようになりました。
現代では手軽に始められる市販のぬか床製品も充実し、一人暮らしや初心者でも取り組みやすくなりました。毎年大寒のこの日に仕込んだぬか床が春・夏の食卓でぬか漬けを彩るまでの過程は、日本の季節の移ろいを体で感じる豊かな体験です。
参考リンク
1月20日の他の記念日
1月20日のカレンダー情報
1月の二十四節気・雑節
- 小寒(しょうかん) 1月5日(月)
- 大寒(だいかん) 1月20日(火)
- 冬の土用(どよう) 1月17日(土)