世界平和の日 (記念日 1月1日)
- 制定年
- 1968年(パウロ6世が1967年12月8日に宣言)
- 制定者
- 第262代ローマ教皇 パウロ6世
- 記念日の日付
- 毎年1月1日
- 第1回テーマ
- 「平和は可能である」(1968年)
- パウロ6世の列聖
- 2018年、カトリック教会の聖人に列聖
- 日本の対応組織
- カトリック中央協議会(毎年日本語訳を公開)
1967年12月8日、ローマ教皇パウロ6世は全世界のカトリック信者と人類に向けて一通のメッセージを送りました。翌1968年1月1日を「世界平和の日」とし、戦争・憎しみ・飢餓のない平和な世界の実現を祈る日にするという宣言でした。ベトナム戦争が泥沼化し、中東でも六日間戦争の傷跡が癒えぬ時代の出来事です。
パウロ6世の本名はジョヴァンニ・バッティスタ・モンティーニ。1897年に北イタリアのコンチェジオで生まれ、1963年から1978年まで第262代ローマ教皇を務めました。第2バチカン公会議をヨハネ23世から引き継いで閉幕させ、カトリック教会の現代化を主導した人物として知られています。2018年には列聖され、カトリック教会の聖人に加えられました。
「世界平和の日」は以来、毎年1月1日に継続して記念されています。各年のローマ教皇はこの日に向けてメッセージを発表し、その年ごとのテーマに沿って平和の意味を問い直します。1968年の第1回メッセージのテーマは「平和は可能である」。その後も「発展こそ平和の新しい名前」(1987年)、「貧困との戦いは平和の構築」(2009年)など、時代の課題を映したテーマが掲げられてきました。日本のカトリック司教協議会も毎年このメッセージの日本語訳を公開しており、国内の各教区・教会においても祈りと学びの機会として位置づけられています。広島教区など平和問題に取り組む地域の団体は、このメッセージを活動の指針のひとつとして参照しています。
元日という日付の選択には明確な意図がありました。一年の始まりに平和への意志を新たにすることで、個人と共同体が日常の中に平和への姿勢を根付かせることを促す構想です。年始という区切りを、単なる新年の祝いとしてではなく、世界の現状を静かに見つめ直す機会として再定義しようとした試みといえます。
国連が定める「世界平和デー」(9月21日)とは別の記念日であり、宗教的な文脈をもつ点でその性格は異なります。「世界平和の日」はあくまでカトリック教会が主体となって守り続ける慣行ですが、教皇メッセージは信者以外にも広く読まれており、国際社会の議論に影響を与えることもあります。
1月1日の他の記念日
1月1日のカレンダー情報
1月の二十四節気・雑節
- 小寒(しょうかん) 1月5日(月)
- 大寒(だいかん) 1月20日(火)
- 冬の土用(どよう) 1月17日(土)