いい付録の日 (記念日 11月26日)
- 制定者
- 日本出版販売株式会社
- 制定日
- 11月26日(「いい=11」「ふろく=26」の語呂合わせ)
- 付録の起源
- 明治時代の雑誌各社が読者獲得のために地図・絵双六などを添えたのが始まり
- ブランドムック
- 宝島社が商標登録。ブランドコラボ付録の全盛期(2010年代前半)は付録目当ての購買層が急増し、100万部超えの号も登場
- 日本出版販売の役割
- 出版物の取次・流通を担う大手企業。書店と出版社をつなぐ流通の中核
書店に並ぶ雑誌の背表紙よりも、袋に入った付録の方が目に飛び込んでくる――そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。11月26日は「いい(11)ふ(2)ろく(6)」の語呂合わせにちなみ、日本出版販売株式会社が制定した「いい付録の日」です。雑誌付録の魅力や文化を広めることを目的とした記念日です。
日本の雑誌付録の歴史は古く、明治時代にまで遡ります。当時の雑誌各社は読者獲得のために競って付録をつけ、地図や読み物、絵双六などが誌面に添えられていました。昭和の子ども雑誌全盛期には、「コロコロコミック」や「てれびくん」の付録として、組み立て式のおもちゃや下敷き、シールがお馴染みの存在になりました。付録を手にするために雑誌を買い、開封の瞬間をわくわくしながら待った記憶は、多くの読者の心に刻まれています。
現代の付録文化を語るうえで欠かせないのが、宝島社が牽引するブランドコラボ付録の台頭です。2000年代後半からファッション誌が有名ブランドとコラボレートしたバッグやポーチを付録につけ始め、付録目当てに雑誌を買う層が急増しました。「Sweet」などの女性ファッション誌は付録の充実度が話題となり、2010年代前半には100万部超えを記録した号もあります。宝島社は「ブランドムック」を商標登録するほどこの分野を確立させ、出版不況が叫ばれるなかでも付録戦略で安定した売上を誇りました。付録の魅力は「お得感」だけではなく、誌面の世界観を体験できる立体的なおまけとして、本誌とセットで手元に残る点が大きな特徴です。読み終わった後も日常で使い続けられる付録は、雑誌そのものへの愛着を育てます。デジタル化が進み紙媒体の部数が全体的に減少傾向にある中でも、付録付き雑誌は根強い人気を維持しており、書店の売場に置かれた瞬間から話題になる号は後を絶ちません。
日本出版販売株式会社は出版物の取次・流通を担う大手企業で、書店と出版社をつなぐ流通の要です。同社がこの記念日を制定した背景には、付録文化を単なる販売促進ではなく、日本独自のメディア文化として次世代へ伝えたいという意図があります。「いい付録の日」をきっかけに、お気に入りの雑誌の付録を見返してみると、その時代の空気が懐かしくよみがえるかもしれません。
参考リンク
11月26日の他の記念日
11月26日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)