藻岩山の日 (記念日 5月31日)
- 標高
- 531メートル
- 天然記念物指定
- 1921年(大正10年)、北海道初
- アイヌ語名
- インカルシペ(見張りをするところ)
- ロープウェイ開業
- 1958年(リニューアルは2011年)
- 夜景評価
- 日本夜景遺産に登録
- 登山コース数
- 5コース
アイヌの人々はこの山を「インカルシペ」、すなわち「いつもそこに上がって見張りをするところ」と呼んでいた。標高531メートルの藻岩山が札幌の街に寄り添うように立つ姿は、今も変わらず市民の日常の中に溶け込んでいます。5月31日は、その「5・31」の語呂合わせにちなんで定められた藻岩山の日です。
藻岩山の歴史は、近代札幌の歩みとほぼ重なります。1886年(明治19年)、山麓の新善光寺が参道を整備し6月1日に山開き大祭を行ったのが公式な開山の始まりとされています。その後、1921年(大正10年)には「藻岩原始林」が北海道で最初の天然記念物に指定され、都市に隣接する貴重な原生林として保護されてきました。現在も山全体が「自然環境保全地域」に指定されており、ブナに近い北方系樹木が茂る豊かな生態系が守られています。山頂への足として知られるロープウェイが最初に架けられたのは1958年のことで、以来、多くの市民と観光客を山上へと運んできました。2011年12月には「環境保全」と「バリアフリー」をテーマに全面リニューアルが行われ、山麓駅からロープウェイで中腹駅へ、そこからミニケーブルカー「もーりすカー」に乗り継いで山頂へと至る現在の形が完成しました。ロープウェイの所要時間は約5分。大きな窓から見下ろす市街地の広がりは、登り始めから乗客を飽きさせません。
藻岩山が全国的に知られるきっかけのひとつが夜景の評価です。標高531メートルという高さから見渡す札幌の夜景は広大な盆地状の地形と相まって、平面的な広がりを持つ独自の美しさを見せます。函館山よりも約200メートル高い視点から、190万都市の灯りが夜空の下に広がる光景は「日本夜景遺産」にも登録されており、国内外の旅行者が夜間に山頂を訪れる大きな理由となっています。
登山道は現在5つのコースが整備されており、スニーカーでも気軽に歩ける慈啓会病院前コースを中心に、年間を通じて多くのハイカーが訪れます。冬は北東斜面に「札幌藻岩山スキー場」が広がり、市街地から最も近いスキー場として親しまれています。山頂展望台では夏の夜景だけでなく、冬の雪景色と夜景が重なる幻想的な風景も楽しめ、四季を通じて表情を変え続けるのが藻岩山の魅力といえます。
5月31日のカレンダー情報
5月の二十四節気・雑節
- 立夏(りっか) 5月5日(火)
- 小満(しょうまん) 5月21日(木)
- 八十八夜(はちじゅうはちや) 5月2日(土)