こはくの日 (記念日 5月8日)

こはくの日
記念日の日付
5月8日・9日
制定
久慈琥珀株式会社など3社が共同制定
琥珀の年代
約9,000万年前(白亜紀後期)
産地
岩手県久慈市(国内唯一の商業採掘地)
最古の利用
約2万年前の旧石器時代から装飾品に使用
琥珀奉行設置
1679年(南部藩)

約9,000万年前、恐竜が地上を歩いていた時代の樹液が地中で固まったもの——それが久慈琥珀です。岩手県久慈市の地層から採れるこの琥珀は、現在も商業採掘が続けられている日本唯一の産地から生まれています。5月8日・9日の「こはくの日」は、「こ(5)は(8)く(9)」の語呂合わせを由来として、久慈琥珀株式会社など3社が共同で制定した記念日です。

久慈の琥珀の歴史は想像をはるかに超えます。旧石器時代、約2万年前の遺跡からすでに琥珀製の小玉が出土しており、平安時代には久慈に琥珀工房が存在したことも確認されています。江戸時代の1645年には南部藩が久慈琥珀を藩外への輸出禁止品に指定し、1679年には「琥珀奉行」という専任役職まで置かれました。それほど珍重された素材でした。

地質学的にも久慈の琥珀は特別な存在です。白亜紀後期の久慈層群から産出されるもので、宝飾品として使われている琥珀の中では世界でも最古の年代の部類に入ります。久慈市郊外には国内唯一の琥珀専門博物館「久慈琥珀博物館」が設けられており、採掘体験や標本の展示を通じて琥珀の成り立ちを間近に見ることができます。琥珀の中には昆虫や植物片が閉じ込められた「インクルージョン」と呼ばれるものもあり、久慈でも白亜紀の生物痕跡を内包する標本が発見されています。太古の生命の断片が数千万年を経て今に届く——その事実は、琥珀を単なる宝飾品以上の存在にしています。

「こはくの日」には、ヨーロッパ発祥の琥珀婚(アンバーウエディング)の文化を日本に根づかせる狙いもあります。結婚10年目を「琥珀婚」と呼び、琥珀を贈り合う習慣を広めることも目的のひとつです。太古の時間を閉じ込めた石が、人と人の年月を祝う贈り物になる——そんな記念日です。

5月8日のカレンダー情報

六曜 赤口
吉日 神吉日、大明日、天恩日
月齢 20.6

5月の二十四節気・雑節

  • 立夏(りっか) 5月5日(火)
  • 小満(しょうまん) 5月21日(木)
  • 八十八夜(はちじゅうはちや) 5月2日(土)