世界バクの日 (記念日 4月27日)

世界バクの日
制定年
2008年
現存種数
5種(全種が絶滅危惧種指定)
マレーバク生息数
野生推定約1000頭
妊娠期間
約13〜14ヶ月
新種発見
カボマニバク(2013年・ブラジル)

奇蹄目の動物でありながら、ウマやサイよりもずっと古い時代から姿をほとんど変えていない。バクはおよそ3500万年前からほぼ同じ体形を保ち続けてきた「生きた化石」です。その鼻先は短い象のように柔軟に動く吻(ふん)になっており、葉や果実をつかむのに使います。にもかかわらず、現在では全5種すべてが絶滅危惧種に指定されており、最も個体数の少ないマレーバクにいたっては野生推定生息数が1000頭前後とも言われています。

現存するバクは中南米に4種、東南アジアに1種が生息します。中南米のバイルドバク・マウンテンバク・ベアードバク、南米北部のカボマニバク(2013年に新種登録)、そしてマレー半島やスマトラ島に分布するマレーバクです。カボマニバクはブラジルとコロンビアの研究者が発見した最も新しい種で、21世紀に入って記載された大型哺乳類としては世界的に注目されました。体の大きさや体重はさまざまですが、どの種も深い森と水辺を拠り所にしています。泳ぎが得意で、川に潜って水草を食べたり、外敵から逃げたりします。

絶滅危惧の主な原因は生息地の破壊と狩猟です。中南米では大豆畑や牧草地への転換による熱帯林の消失が続き、東南アジアではアブラヤシのプランテーションがジャングルを置き換えています。バクは繁殖率が低く、1頭の子を産むまでに13〜14ヶ月の妊娠期間を要します。個体数が少ない状況では一頭の死が群れ全体に大きく響きます。

こうした現状を世界に伝えようと、2008年に動物保護活動家たちが4月27日を「世界バクの日(World Tapir Day)」と定めました。中南米と東南アジアの研究者・保護団体が連携し、生息地調査や啓発キャンペーンを行っています。日本では千葉市動物公園などがこの日に合わせた特別イベントを開催し、間近で暮らすバクを通じて絶滅危惧の問題を来園者に伝えています。

バクは種子散布者として熱帯林の植生再生を担う重要な存在です。バクが消えれば、森の植物多様性そのものが損なわれます。

4月27日のカレンダー情報

六曜 先勝
吉日 大明日
月齢 9.6

4月の二十四節気・雑節

  • 清明(せいめい) 4月5日(日)
  • 穀雨(こくう) 4月20日(月)
  • 春の土用(どよう) 4月17日(金)