ベストカレンダーのロゴ ベストカレンダー

モノグサがシリーズCで約18.5億円調達、住友商事と資本提携

シリーズCで18.5億円調達

開催日:10月28日

📅 カレンダーに追加:GoogleiPhone/Outlook

シリーズCで18.5億円調達
いくら調達したの?
モノグサはシリーズCラウンドで第三者割当増資と株式譲渡を通じて総額約18.5億円を調達しました。資金は事業拡大、プロダクト開発、人材強化や新規事業に充てられます。
住友商事と提携すると何が変わるの?
住友商事をリード投資家に迎えた資本業務提携により、小売網や事業ノウハウと連携した企業向け導入や共同ソリューション開発を加速し実装を広げます。

住友商事をリードに約18.5億円を調達、資本業務提携で事業と協業を加速

記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサ株式会社は、第三者割当増資と株式譲渡を通じて総額約18.5億円のシリーズCラウンドを実施2025年10月28日 08時20分

本ラウンドでは、既存株主であるグローバル・ブレイン株式会社が共同リードとして追加出資を行い、同社が運営する東急建設株式会社、三井化学株式会社、ANAホールディングス株式会社のCVCも出資に参加しました。さらに、ファーストライト・キャピタル株式会社からの継続的な追加出資も受けており、これにより当社の事業成長をさらに推進する体制が整備されています。

  • 調達額: 約18.5億円(シリーズC)
  • リード投資家: 住友商事株式会社(資本業務提携)
  • 共同リード / 参加投資家: グローバル・ブレイン株式会社(共同リード)、東急建設株式会社(三井化学、ANAのCVC経由を含む)、ファーストライト・キャピタル株式会社 など
  • 発表日: 2025年10月28日 08:20
モノグサ、住友商事と資本業務提携 画像 2

今回の出資スキームと投資主体の明細

発表資料には、出資を行った各社とその投資主体が明記されています。グローバル・ブレイン、ファーストライトの両社は既存株主として追加出資を実施し、東急建設や三井化学、ANAホールディングスはそれぞれのCVCや投資事業組合を通じて出資を行いました。

以下に、リリースに記載された投資主体を整理します。

投資元企業 投資主体(出資経路)
グローバル・ブレイン株式会社 グローバル・ブレイン7号8号F投資事業有限責任組合
ファーストライト・キャピタル株式会社 UBV Fund-Ⅱ投資事業有限責任組合
東急建設株式会社 東急建設ーGBイノベーション投資事業有限責任組合
三井化学株式会社 MCIイノベーション投資事業有限責任組合
ANAホールディングス株式会社 AH-GB未来創造投資事業有限責任組合(ANA未来創造ファンド)

Monoxerの現状と導入事例—教育から現場の技能継承まで

モノグサは2016年の創業以来「記憶を日常に。」をミッションに掲げ、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」を開発・提供してきました。創業初期は学習塾や私立学校での採用が中心でしたが、教育DXやEBPMの広がりを背景に公教育や自治体への導入が増加しています。

近年は企業での活用が急速に拡大している点も特筆すべきです。人手不足やリスキリング需要の高まりを受け、企業の人材育成やタレントマネジメント領域でMonoxerが導入され、具体的な成果が報告されています。

具体的な導入事例と成果

リリースには複数の具体事例が示されています。大手小売業では販売員向け資格試験対策にMonoxerを導入し、合格率の向上や短期間で効率的に学習を進められる仕組みとして効果を上げています。また大手リース関連企業では営業研修に活用され、商品知識や提案力の定着を通じて商談獲得率の大幅な改善が確認されています。

さらに、製造や建設などの現業職・技能職領域でも反復学習による知識・技能の習熟が進んでおり、教育にとどまらない幅広い分野で成果を出しています。教育現場では学習履歴や記憶定着データを活用した個別最適化が評価され、定期テストの得点率改善や教員の業務効率化といった成果が確認されています。

小売業での利用
販売員向け資格試験対策で合格率向上、学習効率の改善。
リース関連企業での利用
営業研修により商品知識・提案力が定着し、商談獲得率が向上。
現業職・技能職での利用
反復学習により技能の習熟を促進、現場での知識伝承に寄与。
公教育での利用
学習履歴を用いた個別最適化で定期テストの得点率改善や教員業務の効率化。

資金使途と事業戦略の3つの柱

調達した資金は、既存事業の深化と新規事業開発に向けた投資に充てられます。リリースでは資金使途を大きく三つの領域に整理しています。各領域は相互に関連しながら、Monoxerの価値を広げる計画です。

以下に、三つの柱について具体的な施策と狙いを示します。

  1. 人的資本領域でのさらなる展開

    企業における人材育成や技能継承の重要性が高まる中で、Monoxerは資格取得支援やセールスイネーブルメント領域で成果を上げています。社内のマニュアルや教育資料が十分に活用されていない課題を踏まえ、これらの資料から学習コンテンツを自動生成する仕組みの提供を進める予定です。

    また、製造・建設現場に蓄積された暗黙知・経験知を可視化・共有する事業開発をパートナー企業と共に本格化させ、技能承継の仕組みを組織横断で整備します。

  2. 教育領域でのさらなる展開

    公立学校を含む教育機関での採用拡大を図り、学習履歴や記憶定着データを活用した個別最適化を強化します。導入事例では漢字や英単語の基礎力強化により定期テストの得点率が改善したとの報告があります。

    自治体や教育機関との連携を強化し、教育DXやGIGAスクール構想と連動した形で公教育と民間教育の両面での展開を加速します。

  3. 新規事業への投資

    既に未就学児から低学年向けの「Monoxer Junior」をリリースし、家庭での学習習慣定着を支援しています。今後は大学生向けに学習とキャリアを結びつける新サービスのリリースや、社会人向けの継続的なスキル向上支援サービスの提供を予定しています。

    これにより、学齢期から社会人までを通じた「生涯学習」の環境構築を進め、Monoxerのプラットフォーム価値を拡張していきます。

資金使途に関する補足

上記の投資領域に加え、プロダクト開発、マーケティング、人材強化にも資金を配分し、より幅広い業界・企業への展開を図る計画が示されています。これにより、技術基盤と業界知見を融合したソリューション開発を加速する狙いです。

Monoxerが保有する記憶定着のノウハウと、各投資家・パートナー企業のナレッジやデータを組み合わせることで、従来は継承が難しかった技能や暗黙知の可視化・伝承に取り組みます。

出資者コメントと連携の期待

リリースには参加企業からのコメントが掲載されており、各社が期待する領域や連携方針が示されています。ここには小売、建設、製造、航空という多様な業界からの視点が含まれ、Monoxerの適用範囲の広さが示されています。

以下に出資者からの主要なコメントを掲載します。

  • 住友商事株式会社 ライフスタイルグループ リテイルSBU長 山元 淳平 氏

    当社が展開するサミット・トモズ等の小売事業においても人手不足が課題であり、モノグサのAIを活用した記憶定着アプローチは現場の早期戦力化・生産性向上に貢献すると期待しています。提携を通じて、知見・技術と当社の事業運営ノウハウを融合し、小売業界の課題解決に繋がるソリューションの共同開発・価値創出に取り組みます。

  • グローバル・ブレイン株式会社 Investment Group Partner 吉尾 未来 氏

    変化の激しい時代において、学び続けることは個人と組織の成長を支える原動力であり、記憶を根幹とするモノグサは生涯のパートナーとして社会に深い価値を届ける存在になると確信しています。リード投資家として引き続き伴走する意向を示しています。

  • ファーストライト・キャピタル株式会社 ベンチャー・パートナー 麻生 要一氏 / アソシエイト 鈴木 絢理氏

    2016年の創業以来、すべての資金調達ラウンドで支援してきた経緯があり、本ラウンドでも継続出資を行いました。Monoxerは教育現場での支持を基盤に企業での活用も拡大しており、今回の資金調達がミッション「記憶を日常に。」の実現をさらに加速すると期待しています。

  • 東急建設株式会社 執行役員・価値創造推進室長 信貴 弘恵 氏

    建設業界では熟練技術者の知識・ノウハウの継承や若手育成が喫緊の課題です。モノグサの技術により暗黙知を「使える知識」として浸透・定着させられれば、業界全体の技術・品質レベルの底上げにつながると期待しており、協業を通じて新たな価値創造に努めると述べています。

  • 三井化学株式会社 新事業開発センター CVC部門 統括責任者 前川 真太朗 氏

    モノグサの記憶定着型学習プラットフォームに大きな可能性を感じ、現場教育の効率化やDX人材育成、新事業開発における知識習得支援など、製造業における多様な活用を期待して投資を決定したと述べています。

  • ANAホールディングス株式会社 上席執行役員 未来創造室長 津田 佳明 氏

    個人差のある忘却速度に対応する最適な出題による記憶の定着率向上を評価し、オペレーション人員を多数抱えるANAグループにおいて教育訓練関連工数削減を期待しています。航空業界での成功事例を共に創出することで企業価値向上に貢献したいと述べています(ANA未来創造ファンド: https://www.anahd-cvc.com/)。

会社概要と本記事の要点整理

モノグサ株式会社は、2016年8月10日に設立され、代表取締役CEO 竹内孝太朗氏、代表取締役CTO 畔柳圭佑氏が率いる企業です。本社所在地は〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-8-5 住友不動産飯田橋駅前ビル 7階で、事業内容は記憶のプラットフォーム「Monoxer」の開発と運営です。公式URLは https://corp.monoxer.com/ です。

以下の表は、本リリースで示された主要項目を整理したものです。記事本文で触れた資金調達の概要、出資者、資金使途の3つの柱、事業内容および会社概要を一目で確認できます。

項目 内容
発表日 2025年10月28日 08:20
調達金額 総額 約18.5億円(シリーズC)
リード投資家 住友商事株式会社(資本業務提携)
主な出資者 グローバル・ブレイン、ファーストライト・キャピタル、東急建設(三井化学・ANAのCVC経由含む)
出資主体(代表的な投資事業組合) グローバル・ブレイン7号8号F、UBV Fund-Ⅱ、東急建設ーGBイノベーション投資事業LLP、MCIイノベーション投資事業LLP、AH-GB未来創造投資事業LLP
資金使途(3つの柱) ①人的資本領域での展開(企業向け育成・技能継承) ②教育領域での展開(公教育・民間教育の拡大) ③新規事業(Monoxer Junior、大学生/社会人向けサービス等)
事業内容 記憶定着型学習プラットフォーム「Monoxer」の開発・提供
設立 2016年8月10日
代表者 代表取締役 CEO 竹内 孝太朗、代表取締役 CTO 畔柳 圭佑
所在地 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-8-5 住友不動産飯田橋駅前ビル 7階
URL https://corp.monoxer.com/

本稿では、モノグサがシリーズCで約18.5億円を調達し、住友商事を中心とした資本業務提携により事業拡大と協業を加速する点、教育・企業の人的資本領域・新規事業の3領域に資金を投じる計画、そして多様な業界パートナーからの期待が寄せられていることを整理しました。調達資金とパートナーシップを背景に、記憶のプラットフォームとしてMonoxerがどのように社会実装を進めるかが注目されます。