KRAFTONの2026戦略:26本新作とPUBG IP強化
ベストカレンダー編集部
2026年1月15日 18:09
KRAFTON 2026戦略発表
開催期間:1月15日〜1月15日
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KRAFTONが描く2026年の軸:フランチャイズIPの強化と投資の重点化
2026年1月15日14時44分、KRAFTON JAPAN株式会社は社内コミュニケーションプログラム「KRAFTON LIVE TALK」を通じて、2026年の経営戦略と中長期成長の方向性を発表した。発表は(株)KRAFTON代表取締役のキム・チャンハン氏によって行われ、同社がゲームビジネスを中核に据えた継続的な成長を目指す姿勢が示された。
発表の中心となるテーマは「フランチャイズIPとその拡張価値」であり、2025年に打ち出した戦略を継承しつつ、ビッグフランチャイズIPの獲得を明確な目標に据えている。具体的な注力点は主に三点で、自社開発への投資拡大、パブリッシング本数の拡大、リソース配分の最適化である。これらを通じてジャンルやコンテンツ、サービス形式を横断する持続的かつ再現可能な成長の実現を目標にしている。
- 発表日時
- 2026年1月15日(木) 14:44
- 発表プログラム
- KRAFTON LIVE TALK(社内コミュニケーションプログラム)
- 代表
- キム・チャンハン(代表取締役)
戦略の基本方針と狙い
KRAFTONは単なる個別タイトルの成功を追うだけでなく、IPとして長期に渡り価値を生み出すフランチャイズの構築を重視する。これは製品ライフサイクル(PLC)を念頭に置いた戦略であり、初期段階での素早い検証と必要に応じた追加投資を組み合わせることで、成功確度の高いプロジェクトを選別してスケールアップしていく計画だ。
特に、自社内製開発への投資を大幅に増やすことでコアとなる技術やノウハウを内包し、差別化された体験を中長期にわたって提供することを狙う。リソース配分の最適化は、開発・運営フェーズでの効率化と選択と集中を可能にする見込みである。
26本の開発パイプラインと確実なリリース計画
KRAFTONは現在、合計26本の開発パイプラインを稼働させていると明示した。社内では小規模チームによる早期アクセスや地域限定リリースを活用して、追加投資前にゲームのポテンシャルを迅速に検証する「ラーニングファースト & スケールアップ」戦略を採用している。
この検証プロセスで成果が確認されたタイトルは、フランチャイズIPとしてスケールアップしていく方針だ。既に早期アクセス版の配信など実績を持つプロジェクトについては、戦略的に製品ライフサイクルを延ばす取り組みが予定されている。
具体的なリリース予定と実績
発表では、昨年制作発表されたタイトルの中から12本が今後2年以内にリリース予定であることが示された。具体的に言及された主要タイトルは『Subnautica 2』『Palworld Mobile(パルワールドモバイル)』『NO LAW』といった作品であり、これらを含む12本が近い将来に市場へ投入される予定である。
さらに、既に早期アクセス版で成果を出しているタイトルとして『inZOI』と『MIMESIS』が挙げられている。両タイトルは早期アクセス配信によりグローバル販売で100万本を突破しており、KRAFTONはこれらを戦略的IPとして長期的な製品ライフサイクル(PLC)を備えたフランチャイズに育成する計画だ。
- 稼働中パイプライン数:26本
- 今後2年間リリース予定タイトル:12本(例:Subnautica 2、Palworld Mobile、NO LAW 等)
- 早期アクセス実績:inZOI、MIMESIS(各100万本以上のグローバル販売)
特に『inZOI』については、AIを基盤としたシミュレーションによる利用者制作コンテンツ(UGC)の拡張とコンテンツ強化を通じて、IPの持続性を高める方針が示されている。
“PUBG: BATTLEGROUNDS IP”のプラットフォーム化と多角化
KRAFTONは“PUBG: BATTLEGROUNDS IP”を単なるゲームタイトルに留めず、より広いコンテンツプラットフォームへと進化させる方針を打ち出した。これはカルチャーコンテンツ中心のコラボレーションや長期サービスのための改善を通じて、IPの価値を拡張する試みである。
今年の方針としては、モーションアップデートや新規モード導入によりプレイ方式の幅を拡げ、メディアコンテンツへの展開可能性も検討するとしている。これによりゲームを中心としたエコシステムを拡大し、より多様な利用シーンを生むことを目指す。
推進される具体策
発表では“PUBG”の今後の展開として以下の取り組みが明記されている。これらは技術的な強みである銃撃や物理エンジンを活用し、コミュニティ主導の創作環境(UGC)を醸成することに重きを置いている。
- 銃撃・物理エンジンを活かしたUGCエコシステムの構築
- モバイルおよびクロスプラットフォーム展開によるグローバル市場拡大
- 『PUBG: Black Budget』『PUBG: BLINDSPOT』等、新ジャンルへの挑戦
- 新たなプラットフォーム対応を含めた長期的な成長段階への移行
これらの施策により、既存のプレイヤーベースを維持しつつ、新規ユーザーの獲得やメディア横断的な展開を図る計画である。
AI活用の現状と将来的方向性:ゲーム開発から新事業への適用
KRAFTONはゲーム開発者としてのアイデンティティを保持しつつ、AI技術を用いた新たな事業機会の模索を進めている。2021年以降、CPC(Co-Playable Characters)などAI技術をゲーム体験や開発効率の向上に活用しており、2025年10月には「AIファースト企業」への転換を宣言した。
この宣言に基づきワークフローの自動化を進め、創造的なゲーム開発にリソースを再配分する仕組みを整備している。将来的には「フィジカルAI(Physical AI)」やロボティクスといった物理領域への応用も検討中であり、ゲームを通じて蓄積したプレイデータや相互作用データ、仮想世界の実装・運営経験が関連分野への応用可能な基盤になると位置づけている。
AI技術の具体的活用例と展望
具体的には以下のような取り組みが示されている。
- CPC(Co-Playable Characters)等を用いたゲーム体験の向上
- ワークフローの自動化による開発効率の改善とリソースの再投資
- ゲームで得られたシミュレーションデータを基にしたフィジカルAIやロボティクス分野への応用検討
このように、KRAFTONは単なるコンテンツパブリッシャーを超えて、AIとシミュレーション技術を活用した幅広い事業領域への展開を視野に入れている。
会社概要と主要スタジオ・運営タイトル
KRAFTON, Inc.は韓国本社のゲームパブリッシャーで、2007年創業以来、世界的な開発スタジオ群を抱える企業として知られている。発表資料では、所属スタジオや運営タイトルについても改めて説明が添えられている。
所属する主なスタジオには「PUBG STUDIOS」「Striking Distance Studios」「Unknown Worlds」「VECTOR NORTH」「Neon Giant」「KRAFTON Montréal Studio」「Bluehole Studio」「RisingWings」「5minlab」「Dreamotion」「ReLU Games」「Flyway Games」「Tango Gameworks」「inZOI Studio」等が挙げられている。
- 主な運営タイトル:PUBG: BATTLEGROUNDS、PUBG MOBILE、NEW STATE MOBILE、Moonbreaker、TERA、inZOI、Dinkum 等
- 公式サイト:https://krafton.co.jp/
- 著作権表記:ⓒ 2025 KRAFTON, INC
発表内容の要点を表で整理
以下の表に、今回の発表で示された主要な事項を整理する。表は発表日、発表手段、代表者、戦略の主要ポイント、開発本数、具体的なリリース予定、PUBG関連の施策、AI方針、参照先をまとめたものである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年1月15日(木) 14:44 |
| 発表手段 | 社内コミュニケーションプログラム「KRAFTON LIVE TALK」 |
| 代表 | キム・チャンハン(代表取締役) |
| 経営戦略のテーマ | フランチャイズIPとその拡張価値(ビッグフランチャイズIP獲得) |
| 重点施策 | 自社開発への投資増、パブリッシング本数拡大、リソース配分の最適化 |
| 開発パイプライン | 26本稼働中 |
| リリース予定 | 12本が今後2年以内にリリース予定(例:Subnautica 2、Palworld Mobile、NO LAW 等) |
| 早期アクセス実績 | inZOI、MIMESIS(グローバル販売100万本超) |
| PUBG関連施策 | UGCエコシステム構築、モバイル・クロスプラットフォーム展開、新ジャンル(PUBG: Black Budget、PUBG: BLINDSPOT)や新プラットフォーム対応 |
| AI方針 | AIファースト宣言(2025年10月)、CPC等の活用、ワークフロー自動化、フィジカルAI・ロボティクスへの応用検討 |
| 参照 | https://krafton.co.jp/ |
今回の発表は、KRAFTONがこれまでの戦略を発展させ、フランチャイズIPの獲得と育成、PUBG IPのプラットフォーム化、AI活用による開発効率と新事業創出という三つの軸で具体的な取り組みを示した点が要点である。特に26本の開発パイプラインと今後2年以内に予定されるリリース群、そして早期アクセスでの成功例を基にしたスケールアップ方針は、同社の中長期的成長戦略の骨格を示している。